第ニ幕 都市伝説の話
都市伝説と言えば、関暁夫さんの「信じるか信じないかは、あなた次第です」というのがお馴染みだろう。
フリメーソンの話等が多いが、作者の都市伝説といえば、昭和に流行った『口裂け女』や『人面犬』等である。
あの都市伝説…何処にいったのでしょうね?
現代の子供が聞けば、バカバカしいと思える都市伝説。
出始めの頃は、そこそこ、その時代の子供達を恐怖に陥れたものだ。
時代とともに消え去った都市伝説を少し懐かしい思いで話していこう。
『口裂け女』
整形手術に失敗して、口が耳まで裂けてしまった女。
長い黒髪に赤いコート姿で、夕暮れ時、電柱の陰から現れる。
口元に、大きな白いマスクをつけ、通りがかった子供の前に現れ、
「私、綺麗?」
と聞いてくる。
子供が、「綺麗」だと応えると、白いマスクを外し、「これでも?」と裂けた口を見せる。
「ブス」だと応えると、鎌を持って追い駆けてくる。
口裂け女から、逃げる方法。
「ポマードポマードポマード」と3回唱える。
整形手術をした医者がポマードをつけていたからという説。
或いは、「べっこう飴」という。
口裂け女が好きだから。
等、説は、いろいろある。
『人面犬』
顔が人間で、身体が犬。
出会った人間が驚いて、じっと見ていると、
「何、見てんだよ」(荒井注かっ!)
と呟き、何処かへ行ってしまう。
中国か何処かに旅行に行った男性が手術で人面犬に変えられた…なんて話もあった。
まぁ、今考えると、バカバカしくて、あり得ない事だが『口裂け女』の時は、余りにも子供達が怯えるものだから、集団下校にした…なんていう学校もあったとか。
他にも、いろんな都市伝説があった。
あの都市伝説…いったい、誰が考え、何処から広まったのか?
果たして、本当に都市伝説だったのか?
本当は、真実だが、余りの恐ろしさに、都市伝説化してしまったのか?
実は、話題にならないだけで、今でも、存在するのか?
それは、誰にも分からない。
だからこそ、都市伝説なのかもしれない。
都市伝説は、本当に存在する……らしい。
ー第ニ幕 都市伝説の話 【完】ー
……らしい話 PART2 深夜 幻夢 @sin-ya03
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