第3話 瑠璃の箱と謎の箱

家族との出会いを振り返っていると、時間がお昼に近くなっていた。

携帯で確認すると、13時過ぎにいくねぇ~!!とメッセージが来ていた。

瑠璃と再会?を果たしてから、1個だけ気になっていることがあった。

瑠璃と出会ってからすぐのこと、検査をしているときに来てくれた母から言われたものだった。


詩織「侑李?この箱なにか知ってる?」

侑李「その箱は!?でもなんで、、、、夢の女の子が持っている箱なのに?」

母の手の中にはなぜか夢で出てきた箱と同じものがあった。

詩織「あら?知ってるの?」

自分の知っていることを話した。

詩織「夢の中の女の子も同じものを?しかも小さいころに約束をした箱?けど侑李はこの箱の中身も箱も知らないのよね?」

侑李「この箱は夢でずっと出てきて覚えてはいるけど、その箱の中身もどうしてあるのかは一切わからないんだ....」

本当にわからない、だけど違和感だけはあった。

箱は似ていて、シールにはゆりとゆうり!!と書かれていた、夢の中では1個しか箱を見ていない。

しかも箱を開ける鍵がおかしかった。

いくら考えてもわからない

侑李「やめよう、何にもわからないし思い出せない」


考えていると、部屋をノックする音が聞こえた

看護師「侑李さん、ご飯のほう食べれそうですか?」

侑李「大丈夫です、食べれます。」

お昼ご飯の時間だったようだ、また質素でおいしくないご飯を食べるのか、、、

コンビニ弁当が恋しくなっていた。

侑李「いただきます!」

ご飯を食べ始めていると、携帯に通知が来た

瑠璃「13時になったら面会に行くけど体調大丈夫??」

侑李「体調問題ないよ!来るとき気を付けてね?」

簡単な会話だがすごくうれしい、思わず笑みがこぼれた

侑李「早く来ないかなぁ、、、、、」

聞きたいこともあるし、瑠璃の箱も気になる

まずいご飯を食べながら時間が経過していった。


お昼を食べ終わって休憩していると戦車のごとく突撃をしてくる少女がやってきた。

瑠璃「ゆうりー!おっはよー!!元気!?あなたの彼女の瑠璃がきたよ=!」

元気だ、、、なんでこんなにテンションが高い、、?ん?彼女?

侑李「瑠璃?彼女ってどういうこと?そんな関係なの?僕ら」

瑠璃「あ!侑李に伝えてなかったね、私たちなんと!カップルなんです!いぇーい!」

僕は瑠璃と交際関係にあったらしい、記憶もないので全く覚えがない、確かにきれいでかわいい女の子が彼女だったらうれしいがほんとなのだろうか?

侑李「ほんとなの?ほんとに瑠璃が恋人?」

瑠璃「突然言われると混乱しちゃうよねぇ」

瑠璃からの説明があった。

小学生のころに箱を作ったときに自分から告白をしていたらしい、そのままずっとラブラブのまま今までずっと付き合っているらしい。

なんともすごい、俺よくやった、かわいい彼女がいたのだ

瑠璃「えへへ、やっと言えたよぉ!私彼女だからね!もう忘れないようにしてね!」

侑李「忘れないよ!ごめんね?覚えてなくて」

瑠璃「謝るのはなし!記憶がなくなってるんだもん!仕方がない!ってそんなことより!この箱!解明しよ!」

瑠璃の手には先日持っていた箱が握られていた。

侑李「その箱!僕も気になってたんだ!」

瑠璃「やっぱり!?早く開けよ!鍵持ってきてるよ!」

持ってきているカギで箱をあけた。

瑠璃「あれ?入ってるの地図?とメッセージだ」

侑李「ほんとだ、メッセージには二人で開けた時に行きたい場所ゆうりとるり!って書いてある。かわいいな、、、」

瑠璃「ほんとだー!かわいっ!!ってなんで箱一個なのにこれしか入ってないんだろ?私が覚えてるのは小さな指輪と二人で書いた夢と小物を入れたはずなのに?」

その言葉を聞いて、もう1個の箱の存在を思い出した

侑李「瑠璃!ちょっと聞きたいことがあるんだけどいい?」

瑠璃「なぁに?私の下着の色とか?あって早々えっちだねぇ」

侑李「ばっ!?聞きたいの下着の色じゃない!!キキタイケド、、、」

瑠璃「違うの?いつもの侑李君なら聞いてたのに、、、、」

いつもの僕はすごい変態らしい。よくやった僕

侑李「下着はまた今度にして!僕が聞きたいのはこの箱のこと!!見覚えあったりする?」

母から預かった箱を見せた

瑠璃「なに?その箱私たちの名前書いてあるけど、これ私覚えてないよ?」

侑李「え?覚えてない?僕ももちろん覚えてはないけれども、、、」

二人ともして頭をかしげることしかできなかった


瑠璃「さっきから思い出してるけど何にもでてこないぃ」

瑠璃はダメそう、こんがらがって引っ付きむしになってしまった

侑李「瑠璃!?ちょ!ちょっと!」

瑠璃「わかんないよぉ!!もうずっとぎゅってするもん!」

混乱でおかしくなってしまっている。

ずっと胸が当たる、なんでだろう記憶失ってるよね?僕

双葉侑李、18歳記憶喪失になるが彼女の胸に包まれています。

瑠璃と話しながら抱き着きの合戦の攻防をしていると面会の終了時間が来てしまった。


瑠璃「離れるのやっ!けど面会が終わっちゃう、、、明日もきていい!?」

侑李「明日学校でしょ?大丈夫なの?」

そう僕と侑李はお互い高校3年生らしい

瑠璃「大丈夫!終わったら走ってくるから!!」

侑李「わかった待ってる!」


面会が終わった、今日はいろんなことが起きすぎた

とにかく疲れた、、、夕ご飯を食べたら寝ちゃおう

明日も瑠璃は来るから、楽しみにしよう

明日は箱の秘密に迫ってみよう。

あと、瑠璃ってヤワラカインダナって思いました!

もうおしまい!!



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箱が作り出す夢 @muronia225

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