第2話 僕は閉じ込められているようだ

僕はどうやら、閉じ込められているようだ。

そこは足が突っかかり、腕を少し動かすことすらできないくらいに窮屈で。

光が一切射すことなく、外から音なんて聴こえやしないし、ましてや声を発すことも叶わない。

何も見えない、聴こえない、感じない。

ただ気が狂いそうなほどの、あまりにも黒一色に染まったような。

そんな暗闇だった。

感覚が失せるほど、酷く恐れを感じた。

このまま僕はどうなるのだろうか。

こうやって閉じ込められたまま、誰にも気づかれず果ててしまうのだろうか。

この狭い狭い、で。

待て……箱の中……?

僕は今……なぜ箱の中だと……?

答えを知るより先に、パチパチと……。

やっと音がなるが……それは更に僕を追い詰めた。

熱い、熱い。

熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

夜のアオイ 紫水ミライ @simizumirai

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ