好きは分からな過ぎて怖い、非常に身に覚えがあり胸が痛くなる様な言葉です……。人間は分からないことが怖くて、分かることに安堵を覚える。だから自ら不幸に浸ったり、幸せから距離を置いてしまう。これ以上はネタバレになるので言えませんが、壊れた硝子の陶器を必死にテープで繋ぎ合わせて元の形を辿っていくような、そんな物語だと思いました。
登場人物の内面描写が繊細でリアル。赤色の象徴性が効果的に使われ、心理の葛藤や孤独感が深く描かれています。言葉少なに秘めた感情を伝える筆致が印象的。読後の余韻が強く、心に残る作品。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(291文字)
もっと見る