昨今では結婚が幸せな人間の称号の様に扱われますが、必ずしもそうではないと私は思います。これをいうと強がりだとか言い訳だとか思われるかも知れませんが、実際、結婚をした人が全て幸せである保証なんてないと思うのです。今では少ないかもですが、昔までだったらそれこそ嫁姑問題、無口で無責任な夫や介護の押し付けなど、結婚をしなければなかった苦労もあるでしょう。ただ、そんな中でも唯一幸福であると確信ができる瞬間があるとするならば。子供と手を繋ぎながら見る夕暮れの景色だったんだろうなと思いました。
娘は問います。お母さん、あなたは幸せでしたか?典型的な昭和のお嫁さん。恐い姑、無口な夫、家事に追われる日々。でもこのお母さん、幸せだったと思います。なぜなら、こんな母親思いの娘さんがいたのですから。おそらく自由とか勝手とかいうものがあるとは知らなかったであろう、昭和のお嫁さん。でも、娘を一生懸命育てました。そして、娘との幸せな思い出。読んで確かめてください。
母が幸せだったのかは分かりません。しかし、娘との思い出はきっと幸せと愛に溢れた物だったのは確かだろうなと思いました。心が温まり、家族を考えさせてくれる短編でした!!