夜にしかポストに行けない

真宮一

夜にしかポストに行けない

今んとこ男の俺は今んとこ無神論より不可知論かな

君が代のメロディーは好き紅の歌詞は知らないブラスバンド部

実らずにおしべが先に枯れる町 私の首輪を褒めてあげます

奥さんがいたのねいいえ妹ですチャーハン取り分けてあげるね

ライターは線香でしか使わない普段着なのは子供と遺影

有休の口実にした付き添いで皿に盛られた肺は宵闇

続柄 母が記した妻の字は押し潰れてた女の箇所が

空を駆け時を駆けてる夢なのになのに空しい 眼鏡掛けてる

目覚ましが直ってしまい泣きました目覚ましだけが直ってしまい

飛蚊症と乱視の裸眼が織り成した二度と見れない新たな星座

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夜にしかポストに行けない 真宮一 @mamiyahajime

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