概要
棺桶に入れた物しか天国に持ち込めないならあなたも燃えて
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- ★★★ Excellent!!!『あなたが好きな私が好き』と言いのける私を、あなたはきっと好きになる。
表題がいい。恋なんてそんなものじゃないかとも思わされるし、恋があることで『あなたが好きな私』を好きな、あなたの存在や誰かの存在も生まれるかもしれないと短歌を全て詠み終え考えました。
恋の楽しさや嬉しさの一方で、切実さや切なさなども描かれる作品群は、どれも作られた言葉ではなく身体性や生命を感じさせる実体感があります。【救われた〜】で始まる一首からは恋の愛らしさと我儘さを感じますし、【棺桶に〜】が初句の作品からは可愛い中にきちんと毒を盛り込んでいて、【「楽しいね」〜】の短歌には溢れる吐露から愛と本意が伝わります。
他にも【あなたとの〜】や【綺麗だと〜】など様々な色の作品が楽しめるけ中で…続きを読む - ★★★ Excellent!!!好きという気持ちを丁寧に確かめていく。
タイトルを見て、上から順に歌を読んでいく。
一つ一つ切なさが胸の内に生まれ、登ってはいけない階段を上っているような気がしてくる。
絡まった糸が簡単には解けないように、自分自身が抱いていた好きの根源さえも見失う。
好きという表面に隠された意図に気が付くことが幸せなのか、そのまま溺れていくことが幸せなのか。
眼前に広がる空の色が教えてくれるのは「私」の心象風景なのかもしれない。
『更地見て「ここ何だったっけ?」と言うように忘れたいのにあなたのことも』
「忘」という字と「あなた」という言葉の距離感。
もし四句と結句の順番を入れ替えるのなら「あなたのことも忘れたいのに」。
「忘」と「あなた」の間…続きを読む