月に還った姫たちの宴

澄衣透羽

月に還った姫たちの宴

透明なままで地球にいたかった 月に還った姫たちの舞


月の水、溜まる涙の一滴が私のような姫のひとすじ


月面のクレーターへと落ちた恋! 地球の海と繋がっている!


綺羅星に忘れられない人がいる 記憶の中にあるはずの海


アポロなら来たことがある、そのへんに旗が立ってる 想い出づくり。


婚姻に自由がほしい 死ぬほどの難題示す 私は悪女?


玉の枝御石の鉢と裘(かわごろも) 好みの男(ひと)がいなかっただけ。


この地球(ほし)で最期の食事 オーダー! 臓物みたいな愛を教えて!


月からの迎えが鳴らすドアチャイム 次に生まれるこの地球(ほし)は都?


羽衣を纏えば光! 姫たちは一人残らずいなくなった

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

月に還った姫たちの宴 澄衣透羽 @clear-wings

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

参加中のコンテスト・自主企画