圧倒されるのは情報量と世界観の密度
- ★★★ Excellent!!!
まず圧倒されるのは情報量と世界観の密度です。
暗黒物質に覆われた空、光を放つ森、デミ・アニマル、水陸両用殺人海産物、砂漠で泳ぐ巨大な化け物といった要素が洪水のように押し寄せてくるのに、不思議と「わからなくなる」感じはなく、むしろ勢いと熱量で読ませ切る力があります。設定の過剰さが、この作品では欠点ではなく武器になっています。非常におもしろいです。
特に良かったのは、
「魔人=圧倒的な脅威」という定義が、物語の緊張感を一切緩めない点です。
シャム戦では「一瞬の判断」が命を分け、セイコの無意識の行動が物語の転換点になる。この“自覚のない覚醒”が、王女でありながら未熟な少女であるセイコの立ち位置を鮮明にしています。