一気読みしてはもったいなくて、一旦息継ぎしました!
私は医療の門外漢ですが、以前の仕事で、毎晩首都高から、世界を席巻したウイルス渦によって、停泊を余儀なくされた船を見ていました。船からの連想。
そして、患者として、比較的早めに自分も感染。不安ばかりが先に立つと同時に、制度も何もあやふやな状況に辟易もしました。また、それとは別に、大病を患って、妻曰くの大手術も受けた身なので、医療現場で働く方々の大変さや献身的な行動を実感しております。
難しい事は抜きにして、この物語には、希望が感じられました。
小説ならではの、リアルを超えた登場人物の息遣い、最後まで楽しませて頂きます。
ありがとうございます!
法の外で「理想の医療」を追求する巨大病院船〈スクナ〉を舞台にした医療ドラマだ。 最大の特徴は、医師の思考をAIが即座に具現化する手術システム「HAKUTO」による超高速オペ描写にある。 地方医療の崩壊や大規模震災といった過酷な現実に、最新鋭の技術と医療従事者の泥臭い執念がぶつかり合う様が圧巻だ。 制度の矛盾を突きつつ、命を救うための「正解」を模索するプロたちの覚悟が描かれている。
『医龍』や『コード・ブルー』のような、極限状態での熱い医療ドラマを好む読者。最新テクノロジーやAIが社会問題を解決する近未来SF的な設定に惹かれる層におすすめできる。
善と悪を選ばず、最高の手術が受けられる病院があるとしたら、貴方はそこに行きたいですか?
医学大学を中退した男が、かつての学友の書いた理想の医学論文を現実にした。
その技術の全てが詰まった船、スクナ。
しかし、そこには法律はないにも等しい。
未承認の医療機器、薬、そこには「救う」だけに全てが注がれる、ある意味理想の病院。
そこに集められた若き医師たちの葛藤と救命が描かれる本作。
これは理解ができなくとも読むとわかる。そんな魅力が詰まっています!
実際の医療の技術や知識、現場を知っていなければ表現できない臨場感に脱帽しました。
ぜひ、読んでみてください!
制度の隙間に落ちていく命を前に、
「救える仕組みそのものを作り直す」という大きな問いを静かに投げかけてくる物語です。
病院船〈スクナ〉というSF的な舞台にありながら、描かれるのはとても現実的な医療の矛盾と、そこに立つ人々の覚悟。
AI〈HAKUTO〉は未来の万能さを示す存在ではなく、
むしろ人が決断しなければならない瞬間を際立たせます。
医療ドラマを越えて、
人が集まることで場が立ち上がる瞬間の熱が胸に残ります。
危機の中で生まれる連帯の力が、読後に静かな余韻を落とします。
医療ものが好きな方はもちろん、
群像劇や社会派の物語を求める方にも響くと思います。
医療現場は疲弊している、というのはニュースでも耳に入ってきます。
医療が衰退すればそれだけ、救われる命が減るのは厳然たる事実。
こちらはそういう問題を提起して、技術を活用共存して一つの解決をはかる試みの作品になります。
極めてあり得そう、と思えるところが面白かったです。
多くの協力が得られたなら、誰かが本当に決意した場合実現することも夢じゃないな、と思えました。
過疎化する地方に住んでいるので、医療の衰退は不安ですし、移動航行が自由にできる医療機関というのはとても魅力的に聞こえます。
カクヨムでもちょっとAIが問題として話題になっていましたが、技術の有用で正しい使い方や可能性を提示することにも作品の意味を感じます。