家族の人数をかぞえる

ツキソイ

家族の人数をかぞえる

捨てるためボロ自転車を押してゆくたまに跨いで降りてまた押す


爪切りの受け皿機能でしかない新聞紙にもある経済面


お土産のキーホルダーは田舎から田舎へ僕と移動しただけ


疲れたろ、風呂入りな。と祖母が言う 遠くの町で保護された祖母


悔しさを数えるときの顔をした父はブレーキだけが鋭い


山削り駐車場にした寺でちち叔父おじ伯父おじがせんべいを食う


片づける係の人は手袋で骨は手品の道具みたいだ


仏壇にアロマオイルを焚く姉の部屋着はずっと中学ジャージ


芸は身を学は心を助くるなりまぶたの裏に貼れよ付箋を


だってこの血のみなもとは耳遠いふりして笑う祖母の血尿

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