ビー玉
学校の帰り道、いつも時間を潰す公園で僕は不思議なお兄さんに出会った。
綺麗なビー玉をリュックにいっぱい詰め込んでいるお兄さんは、人目を気にすることなくしゃがんだり、茂みに手を突っ込んだりしてビー玉を集めていた。
「ねぇ、ビー玉落としちゃったなら集めるの手伝うよ。」
あまりにも一生懸命に集めていたものだから、つい声をかけてしまった。
道徳の時間に「困っている人を助けなさい」と習ったからかもしれない。
お兄さんは僕をみて驚いたような顔をしていたけど、すぐ笑顔になって、
「じゃあ、公園に落ちているビー玉を集めてきてもらってもいいかな。」
と優しい声で言った。
青い帽子を深く被ったお兄さんは目元はよく見えないけど、口元が微かに微笑んでいて、きっと悪い人では無いだろうと思った。
それから、公園のいろんな遊具を隅から隅まで見渡して僕はビー玉を集めた。
ブランコの下や滑り台の階段、砂場の山の中、シーソーの上などいろんなところにビー玉があって、いったい、お兄さんはどんなふうにビー玉をこぼしたのか気になった。
両手いっぱいにビー玉を集めてくるとお兄さんがリュックを広げて待っていた。
リュックの中には色とりどりのビー玉がぎっしり詰まっていて、思わず「わぁ。」と声が溢れた。
「このビー玉をどうするの?」
と聞くと、
「色ごとに分けて、溶かして、絵の具にするんだ。」
と答えてくれた。
ビー玉が絵の具になるなんて初めて聞いたことだから、
「本当に、これが絵の具になるの?」
と僕は疑った。
お兄さんはそんな僕の様子に「ふふふ」と笑って
「このビー玉は普通のビー玉とは違うんだよ。」と言った。
「人の感情が集まってできたビー玉なんだ。
君にこのビー玉が見えたっていうことは、これから君はいろんなところでこのビー玉を見つけることができるようになるよ。
とりあえず、今日は手伝ってくれたお礼に絵の具をあげるよ。」
リュックのポケットから長方形の小さな箱と筆と瓶を取り出したお兄さんは、僕にそれを渡してくれた。
人の感情がビー玉になるなんて誰も教えてくれなかった。
だから、お兄さんを疑いの目で見てしまっていたのに、絵の具をもらえたことにちょっと驚きながらお兄さんを見る。
「この絵の具はこの瓶に入った水じゃ無いと溶け出さないから、気をつけてね。
後、筆もこの筆じゃないと絵の具がつかないよ。
もし、君とまた会うことがあったら絵を見せてくれると嬉しいな。」
リュックをせおってお兄さんはそのまま去って行った。
呆然と絵の具セットを持っていた僕は、お礼を言っていないことに気づき
「ありがとう。」
とお兄さんの背に向かって大きな声で言った。
公園で遊んでいた子が僕を変なものを見るような目で見てきたので、恥ずかしくなって、そのまま家に帰った。
その日から、僕は至る所でビー玉を見かけるようになった。
投稿中に通り過ぎるバス停のベンチの下。
田んぼの畦道。
教室の机の上。
運動場の鉄棒の下。
お兄さんが僕に言ったことは本当だった。
そして、そのビー玉が人からこぼれ落ちるのも見かけるようになった。
子供を見て微笑んでいた女の人が座っていたベンチには黄色いビー玉が転がっていた。
テストの点が良くなかった友達がテスト用紙を捨てたゴミ箱には赤いビー玉が入っていた。
転んで泣いている低学年の子の涙が青いビー玉になって地面に落ちた。
公園で踊っている中学生たちはジャンプする度にピンクのビー玉が出てきた。
お兄さんが言ったように、人の感情からこの不思議なビー玉ができているようだ。
試しに友達にビー玉を見せると、友達はビー玉なんてないと言った。
どうやらこのビー玉はみんなが見えるものではないらしい。
ビー玉が見えるようになっても、僕の生活に特に変化はなかった。
普通に学校で授業を受けて、友達と遊んで、公園で時間を潰して、家に帰る。
ただ先生に「気をつかえるいい子だね。」と言われるようになった。
多分、ビー玉でその人の感情がわかるようになったから、今まで話しかけたことのない同級生や先生に話しかけたり、手伝いを申し出たりしたからかもしれない。
机いっぱいに青いビー玉が転がっている子をグループワークに誘ったり、昼休みに一緒にドッチボールしたりした。
灰色のビー玉を歩くたびに落としていた担任の先生には、机に道端で見つけた花を飾ったり、授業終わりの片付けを手伝うようになった。
テストのたびに真っ赤なビー玉を噴射する友達とは、とりあえず昼休みに終わって無い計算ドリルを一緒にやったり、図書室で伝記や科学の漫画を勧めるようになった。
ビー玉が見えるのに何もしないのはどこか見て見ぬ振りをしているようで申し訳なくなるので、取り敢えず自分が満足するような行動を心がけた。
時折、「おせっかい」や「うざい」、「もういいよ」みたいな声を投げられたけど、ビー玉は赤色ではなかったから聞き流した。
夏休みが来た。
学校が休みになったから、僕は図書館や児童館、友達の家で夕方が来るまで時間を潰す日々を送っていた。
ビー玉が見えるようになってから、少しずつ友達が増えて行ったので毎日いろんな子と遊べて楽しいし、お昼ご飯をご馳走になることもあった。
一緒に宿題をしたり、ゲームしたり、本を読んだりと結構楽しい。
友達の家族とバーベキューをしたり、川で遊んだり、キャンプしたり。
多分、一番充実した夏休みだったので、ビー玉が見えるようになって良かったと思った。
もう、小学5年生だから門限は6時までに伸びたし、自転車でちょっと遠くまで行っても怒られることもない。
家にはなるべくいたく無いけど、外は気分が悪くなるほど暑いから涼しい場所で友達と仲良く遊べるのは僕にはとてもありがたかった。
お盆が来ると、流石にみんなおじいちゃんやおばあちゃんの家に行くから遊べなくなった。
お盆休みということで図書館や児童館も閉まっている。
1週間だけだけど、僕にとっては行く宛が無いから困ってしまう。
取り敢えず、水筒と鞄と宿題を持って近くの公園に行くことにした。
公園の木陰に囲まれた休憩場には霧が出る機械がある。
あそこなら、きっと気分悪くならないだろうと思ったからだ。
朝から休憩所の木の机を占拠して宿題をやる。
僕にとって難しいお題でなかなか完成させることができないでいた宿題だけど、今終わらせないと、友達と遊んでいたら忘れてしまいそうだからと一生懸命鉛筆を走らせる。
「あ、先客がいる。」
顔を上げると、休憩所の入り口に青い帽子を深く被ったお兄さんがいた。
絵の具を作っているお兄さんだ。
重そうなリュックを背負っている。
「お兄さん久しぶり。またビー玉を拾いに来たの?」
首を傾げたお兄さんは僕をじっと見つめると、あぁと頷き、
「あれか、君はビー玉を拾ってくれた子か。」
と言って、僕の対面の席に座った。
リュックを下ろすとカチャカチャと音が聞こえて、また溢れんばかりのビー玉が詰まっているんだなと想像する。
「絵の具の使い心地はどうだった?」
お兄さんがにこやかにそう聞いてくるから、僕はちょっと申し訳ない気持ちになった。
なぜなら、あの絵の具はまだ使ってないからだ。
学校には工作で使う用の絵の具があったし、家では絵を描くことはなかったから使う機会がなかったのだ。
「ごめん、まだ使ってないの。
でも、今から使うよ。この宿題、色も塗らないといけないから。」
さっきまで鉛筆で下書きを書いていた画用紙を見せる。
宿題のお題は「僕/私の家」
自分の家や家族を書いて来なさい。というものだった。
「へぇ、よくかけてるね。
この、家の周りにある丸い奴は何?。」
画用紙の隅を差しながらお兄さんが首を傾げる。
家は写真を見ながら書いたけど、そこは、自分の記憶を辿って書いたから下書きの中で浮いているのかもしれない。
恥ずかしくなって、顔を俯かせたまま答える。
「僕の家に転がってるビー玉。」
お兄さんは合点がいったとばかりに頷いて笑いながら僕の頭を撫でる。
「そっか、君も見えているんだもんな。
気付けなくて悪い。大丈夫、下手とかそういうのじゃないから。」
「はいはい。」
ちょっとむくれた僕を笑いながら雑に頭を撫でてきたので、取り敢えず手を払いのけておいた。
「まぁ、初めてその絵の具を使うんなら使い方また説明するよ。」
僕の機嫌を取るためにパピコを渡してきたお兄さんにそう言われて、取り敢えず使い方の指南を受けることになった。
絵の具はパレットに入っている。
石みたいに固くて、瓶に入った透明な液体をつけないと溶け出さない。
だから、液体に濡らした筆で絵の具を溶かす。
「色を薄くするときは瓶の中に筆突っ込んでもいいの?」
取り敢えず青色を筆につけた僕は、瓶に筆を近づける。
すると、お兄さんが慌てて瓶を遠ざける。
「液体が全部、絵の具に染まって、次やるとき他の色と喧嘩しちゃうからそれは絶対やめてね。
その筆は特別性だから、君が望んだ濃淡になるから取り敢えずそれで塗ってみて。」
だいぶべっとりと筆についた絵の具を見ながらほんまに大丈夫かなーと思いつつ、取り敢えず家の屋根の部分を塗っていく。
するとまるで魔法みたいに、想像していた薄さで色がつき、色の広がり方も僕が望んだ通りになっていった。
「すごい。」
すぐに夢中になって色を塗っていく。肌色、茶色、灰色、青、赤、黄、緑、紫、黒、水色、焦茶。
想像した通りに色が塗れてとても楽しくなっていく。
家の屋根、壁、庭、駐車場、車、花壇、玄関、そして、最後によく家に散らばっているビー玉を塗って、完成した。
最後まで僕が塗る様子を見ていたお兄さんは、完成した絵を見て「すごい、すごい」と褒めてくれた。
絵の具を片付けていると音楽が流れてきた。
公園の時計を見れば、もう6時だ。
「やっばい。」
取り敢えず、完成した絵と鞄と水筒を持つ。
「お兄さん、絵の具ありがとう。
これ、めっちゃいいね。」
といってから、走り出す。
家から公園まで歩いて20分。
ダッシュならきっと10分だ。
急がないと。
公園の入り口で、僕の様子を見て驚いていたお兄さんに、
「またね。」
と大きく叫んだ。
最短ルートを通り抜けて家に着く。
赤い夕焼けに染まった我が家は僕の心境もあってかとても不気味に見える。
玄関をそっと開き、忍足で廊下を歩く。
夕飯を作っているようで、ハンバーグの匂いが廊下に充満している。
なるべく音を立てない様にすり足で歩いて階段に足をかけたところで、玄関の近くの部屋のドアが開いた。
「ただいまもなしか。」
父さんだ。
灰色の寝巻き姿で、眼光だけは鋭い。
僕はその目に見られただけで、心臓がバクバクしてしまう。
「ただいま。」
目線を下げ、少し俯いたまま声を出す。
「門限、6時だったよな。」
「公園で宿題やってて音楽が鳴るまで気づかなかったんだ。だから、」
声が震えないようにと意識すればするほどに、言葉遣いがたどたどしくなる。
「言い訳は聞いてない。門限は6時だったよなと聞いている。」
「はい。」
ギシギシと足音が近づく。
この音だけで、僕は心臓をキツく縛られたように固まってしまう。
「人と話をするときは、顔を上げろ。」
言われた通り顔をあげれば、父さんが僕を見下ろしていた。
「今日は晩飯抜きだ。いいな。」
「はい。」
じっと、僕を見つめてくる父さんから目を逸らさないように返事をすれば体の向きを変え、リビングへ向かっていった。
父さんがリビングのドアを閉めたのを確認して、僕は階段を音を立てないように、けれども素早く階段を駆け上がって自分の部屋に向かった。
「はぁ、」
ため息と一緒に黒色のビー玉が落ちてくる。
それを見て、カバンを机に放ってベットに倒れ込む。
黄色は喜び。赤は怒り。青は悲しみ。ピンクは楽しみ。緑は安心。灰色は不安。黒は恐怖。
今日描いた絵の家の周りは花壇や家庭菜園で緑ばっかりだ。
でも、ビー玉は赤や青、黒しか塗っていない。
家にいたく無いのは、このせいだ。
友達の家は緑や黄色、ピンクばっかりで羨ましい。
父さんの気にさわるのが怖くて、家の中でいつも足音を顰めることも、小声で話すこともしなくていい。
扉が開く音や床が軋む音に緊張を覚えなくてもいい。
食事をするとき、ひたすら無言でご飯を早く食べようとしなくてもいい。
テレビを見て笑ったり、くだらない学校の話をしたり、家の中で走り回って遊んだり、そんな友達の家ではできるようなことをこの家ではできないでいる。
下の階から、母さんと父さんの声がする。
ここまで聞こえてくるなら、また、喧嘩しているんだろう。
きっと、僕の晩御飯のことだろうな。
何も聞きたくなくて、布団をかぶろうとすると、机に放っていたカバンから何かが落ちる。
拾い上げると、メモ用紙に誰かの連絡先と共に一言書いてあった。
「少年へ 逃げたくなったらこちらへ、絵の具作りも悪くないよ。」
ふふふ、思わず笑ってしまった。
そりゃ、あのビー玉が見えてる人なら、あの絵を見てわからないはずないもんな。
「お節介な人だな。」
メモを握った手に水滴が落ちる。
顔をさわれば、涙が出ていた。
床に落ちていく涙は、部屋に散らばる黒と灰色のビー玉の中では目立つ黄色のビー玉に変わっていった。
「あ、透明だ。」
袋に集めたガラス玉の中に珍しく、色のないものが混じっていた。
自分が拾った覚えがないから、きっと師匠が拾ったんだろう。
赤、青、水色、肌色、黒、緑、茶色。
カラフルなガラス玉の中にあった透明なガラス玉は、他の色を透かすからなんとも見つけにくい。
「これは、別にしとかないとな。」
ガラス玉を色ごとに選別していたけれど、透明な玉のカゴはまだ準備していなかったからとりあえず上着のポケットに入れた。
「ガラスの選別終わった?」
部屋の奥の窓から師匠が顔を覗かせる。
準備が終わったみたいだ。
「まだ、でももうカゴいっぱいのやつあるから持っていくね。」
竹でできたカゴの中にはルビーのような赤いビー玉がこぼれ落ちそうなくらいに入っている。
それを部屋の奥に持っていく。
そこにはいろんな管と繋がった三角フラスコや大きな鍋、歯車に繋がれたハンドルなど様々な機械が並んでいた。
まるで、錬金術を行うみたいなそんな設備だ。
師匠は大きなろう斗の前に立っていた。
「はい、師匠。赤いやつ。」
持っていた、見た目に反してだいぶ軽いカゴを渡す。
「よし、今日は赤色の絵の具がたくさん作れるな。」
嬉しそうにカゴの中を覗いた師匠は、大きなロートの中に躊躇なくガラス玉を入れた。
ガラス玉は歯車で砕かれ、大きなビーカーの沸騰した液体の中に入っていく。
そして時間が経つと、ガラスは消えて、赤色に染まった液体がビーカーに残った.師匠は、そのビーカーを手袋をつけていろんな管がついたよくわからない機械にゆっくり注ぐ。
僕はその様子を見ながら空のカゴを回収していると、不意に師匠が話しかけてきた。
「ずいぶん慣れたもんだな。少年も。」
「もう、ここきて何年経ったと思ってるんですか。
あと、もうそろそろ青年と言ってもいい年になりましたけど。」
ちょっとむくれると、笑いながら頭を撫でてくる。
師匠と呼んでいる元お兄さんには右目の上に大きな火傷がある。
傷の詳細は聞いたことないが、まぁ、人に話すような出来事でもないだろう。
青い帽子を深くかぶっていたのはきっと、この傷を見せないようにする心遣いだったんだろう。
小学5年生の夏休み、あのメモをもらった次の日に僕はお兄さんに電話をかけて絵の具作りを手伝うことにした。
早い話、あの家から逃げた。
正直、不安定な爆弾のような父と、父に伴うように情緒がおかしくなっていく母と一緒に過ごしていたら多分、どこかの段階で僕はとんでもないことをやらかしていたと思う。
必要以上に人に対して気を遣ったり、脅迫的に予定を詰め込んだりしていたのも、割と家の影響が出ていた気がする。
お兄さんの摩訶不思議な絵の具作りを手伝い始めると、僕は知り合いから忘れられていった。
先生、友人、両親からも。
お兄さん曰く、そもそもビー玉は現実の世界じゃないところに発生しているらしく、それを扱うことで現実世界の人間ではなくなるそうだ。
何かの原因で現実世界から弾き出されそうになっている人がビー玉を扱うことができるらしく、僕はそれに該当していたようだ。
「こっちに来て、後悔してない?」
僕の頭を撫でていた師匠は、急に真顔になってそう尋ねてきた。
連れてきたのはお兄さんなくせに、師匠と仰ぐようになってから、お兄さんは何回もそれを聞いてくる。
「それ、もう何回目だと思ってるの。
答えは変わらないよ。
後悔してない。むしろ、あの家から連れ出してくれて感謝してるよ。」
まぁ、小学生を両親から引き離したようなものだから罪悪感を抱くのはわかるのだがこっちが割り切っているので、ここまで引きずられると少し苛立ちがある。
「僕は、師匠について行きたいからあの日電話したんだ。
師匠にクヨクヨされるとあの日の決断を否定されているみたいだからもうやめてよ。」
目を瞬かせる師匠に、ちょっと言い過ぎたかと思い、早口で
「今の生活を気に入っているし。」
と言って、次のカゴを取りにいった。
「ありがとう。」
後ろから声をかけられ、ちょっと動揺する。
お礼を言うのはこちらの方だから。
後ろを振り返って、師匠と目を合わせる。
「師匠、こちらこそ、僕を連れ出してくれてありがとうございます。」
笑って、出した言葉は胸ポケットに入れていた透明なビー玉を黄色に変えた。
ショートショートとか 福江 ハト @seikoro
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