貴腐葡萄小夜曲

ブドウをテーマにした短歌連作10首です。

前半がワイン、後半が葡萄というふうに、
構成されているようです。

官能的な感じのする大人の短歌という感じですが、
回想の場面では、メルヘンチックだったりするのです。

ともあれ、秀逸な恋愛短歌集でしょう。

推し短歌1首。

ねむり症罹患疑う師と私四年を跨ぎ分離再生

腐敗から生まれる甘美――🍷🎶🫧

『貴腐葡萄小夜曲』は、いすみ 静江先生による短歌10首の連作で、貴腐ワインという特殊な葡萄酒をモチーフに、記憶・欲望・孤独・美と毒の境界を描く詩的な作品です🍇🪞🎼。

貴腐葡萄とは、腐敗を経て芳醇な甘さを生む葡萄のこと。その二面性は、作品における人間の感情や人生の不安定さと見事に重なります🫠🌫️🪷。

グラス一杯の詩で味わう感情のラプソディに、あなたの記憶にも静かに滲むはずです🥀🌙📖。