平穏な日常が『歪み』という不穏な現象によって揺らぎ、主人公が家族と引き離される場面は、彼の無力感や孤独が生々しく伝わってきましたが、その後は歪形科で仲間に囲まれて新しい生活を始める、という構成が明瞭で好印象でした。また序盤から個性的なキャラクターが多数登場するため、キャラクター小説としても魅力的だなと思いました。それぞれの人物像が鮮やかに描かれ、短い登場シーンであっても忘れがたい印象を残す手腕が見事でした。
人の「歪み」が力となる世界。その代償として“普通”を失う少年レイトが、葛藤しながらも他者を助けようとする姿が心を打ちます。序盤の喪失感と孤独、そこからの力の目覚めと仲間との出会いが丁寧に描かれており、特にトウジやリンといった個性的な仲間たちとのやりとりが物語に温度を与えてくれます。能力バトルにありがちな派手さよりも、「人としてどう在るか」を大切にしている点が印象的で、心にじわりと沁みました。
少しずつ見えてくる“歪形科”の実態と、レイトの初任務。その緊張感と対比するようなトウジのトークが面白すぎる!でも、いざというときに戦闘力の高さが炸裂して鳥肌。絶妙なバランスで進むテンポがクセになります!
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