パフューム 〜香り立つ夏〜
かごのぼっち
パフューム
肌濡らす甘い香りに誘われて
紅く染まる君はくちなし
うすもも色のうぶ毛に歯をたてて
ふとももに垂らす甘い雫
氷水しぼる檸檬の皮弾け
ほとばしる果汁が霧となり
浴衣きて恥じらう君は芍薬か
ふうわり薫る首に口づけ
すずらんの香りに返り見たとなり
こうべをもたげころころ咲う
湯けむりに日々の疲れをたれ流し
いしき鎮めるひのきの湯船
浜風にうち寄せる波染み込ませ
透ける肌着に瀬戸内香る
散り菊に儚き想い重なりて
ぽとりと落ちて煙に消える
赤ちょうちん神社のすみに下駄の音
りんごあめ香る君のくちびる
白い雨アスファルトの匂いたつ
はりつく服とだきつく君と
パフューム 〜香り立つ夏〜 かごのぼっち @dark-unknown
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