概要
届く頃には、もう僕はいない。それでも、届けたい。
プラネタリウムの偽物の星に、なぜか心が凪いでいく――そんな感覚を抱えたまま、ユカは片想いに終止符を打たれた。「恋人がいるんだ」。リョータのその一言から半年後、彼は病気でこの世を去ってしまう。
以来、幼馴染のカイトに支えられながら、ユカは少しずつ日常を取り戻していくが、リョータの一周忌を前に手伝った遺品整理で、鍵のかかった引き出しから一つの原稿と、震える字で綴られたメモが見つかる。そこには、誰も知らなかった本当の想いが記されていた。
届く頃には、もう僕はいないかもしれない。それでも、届けたい――何百年も前に消えた星の光が、今夜も夜空に届くように。消えても届く光と、届かなかったはずの想いを重ねて描く、切なくもあたたかな青春SF。
――東京銀経社アンソロジー「真子と鏡」掲載作品
以来、幼馴染のカイトに支えられながら、ユカは少しずつ日常を取り戻していくが、リョータの一周忌を前に手伝った遺品整理で、鍵のかかった引き出しから一つの原稿と、震える字で綴られたメモが見つかる。そこには、誰も知らなかった本当の想いが記されていた。
届く頃には、もう僕はいないかもしれない。それでも、届けたい――何百年も前に消えた星の光が、今夜も夜空に届くように。消えても届く光と、届かなかったはずの想いを重ねて描く、切なくもあたたかな青春SF。
――東京銀経社アンソロジー「真子と鏡」掲載作品