概要
向日葵のように笑う、あの子が好きだった。だけどこの恋は、決して――
楠佐祐理は、自分と同じ美術部の同級生、立花初夏に恋をしていた。
内に秘めた気持ちを伝えるため、佐祐理は絵を描いた。だけど、初夏が彼女の想いに気付くことはなかった。
そんな時、誰でも傑作を描けると噂の、ある有名画家のパレットが手に入るチャンスが舞い込み……
内に秘めた気持ちを伝えるため、佐祐理は絵を描いた。だけど、初夏が彼女の想いに気付くことはなかった。
そんな時、誰でも傑作を描けると噂の、ある有名画家のパレットが手に入るチャンスが舞い込み……
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おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!向日葵色の絵の具は、切ない想い出の色
――主人公である佐祐理が描く絵は、いつも黄色が多めに使われていた。
伝説のパレット欲しさにコンクールで美術部の部長と勝負することになった佐祐理は、友人である初夏に絵のモデルになってほしいと懇願する。
佐祐理はなぜ初夏に絵のモデルになってほしいとお願いしたのか?
佐祐理はなぜ絵に黄色を多く使うのか?
佐祐理はその答えを絵の中に託します。
同性間の恋愛だからこそ起こるすれ違いの描き方や、読者の共感を呼ぶ、ままならない感情の描写が印象的でしたが、判断を読み手に委ねる結末の描き方が、余韻となって作品全体がぐっと引き締まっていたように思います。文字数以上に、満足感のある作品でした。
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