汐崎いさな

祈り

降り注ぐシャワーを洗礼とし祈る、生まれ変われりゃしないんだけど


日が昇る、とたんに置き去りにされゆくあの子の涙を怒りと呼んで


通りゆく人の明るい人生を湛えた声を聞けないあの子


昨夜見た星の光が影送り 待合室で目を瞑る午


きみが寝る5分後には創世がなされるだろうまた終末よるがくる!


あの朝にきみがあの子を撫ぜたとき あの子はきっとわたしになった


苦しんだわたしを見つめるわたしを見つめているだろうわたし


星たちも凍える夜に身を寄せて わたしは空を飛び越えてゆく


万年筆の鋭さ滲み生きるいのちだ 血をインクとし


平凡に明日が来るのを待っている うぬぼれでもいい、しっかり生きて

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汐崎いさな @aoi_i1105

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