あぜ道に帰る

明日はきっと

あぜ道に帰る

麦わらの 帽子かぶって駆けていく 夏の光に溶けてゆく声


藍深く とんぼの羽がきらめいて 風にまかせて笑う昼下がり


泥の指 握ったままで 空の蒼だけきれいすぎて困る


ひとりまた 手を振り帰るその背中 残る僕には蝉が遠い


虫のこえ どこか遠くに隠れてる とれぬ想いを そっとしまった


ただいまを言う相手なく 柱時計が返事をくれた


時は過ぎ 街に戻りしあの夏を 今は心で そっとなぞって


あのぬくもりは忘れじと 子の手引き ふるさと巡る帰り道


子の手には網 かつての僕 呼びとめたくて風に立ち止まる


沈む夕日に名をよばれ あの日の僕が そっとふりかえる

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あぜ道に帰る 明日はきっと @ASHITAHAKITTO

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