あとがき
読んでいただきまして、ありがとうございます。
ただのスピンオフの冗談で始めた作品だが、結果的に前作よりも深みがあって面白くなったと思っている。奇しくも題名の元ネタになる映画「フランケンシュタインの花嫁」も、一作目の「フランケンシュタイン」よりギャグと悲劇に満ちた傑作だった。って別に真似したわけではありません。偶然です。
今作は一つのテーマがあり、初投稿の「月とUFO」から繰り返し書いてきた、自分と母親とのいびつな関係にけりをつける意味があった。本当は第十六章で、毒母への怒りと憎悪をぶちまけて泥沼の修羅場になる予定だったが、少なくとも去年ならそうしたろうが、今はカウンセリングで鬱が和らいでいるせいか、あっさりしたもので終わった。その手の恨みなどは過去作でさんざん書いたつもりだったが、考えたらどこにもあからさまなそのようなシーンはなく、前作で桜庭凛が母親を毒殺する部分くらいだが、女性だから自分とそう重ならないし、むしろ母親寄りの内容だったと思う。一度はやるべきだろうかとも思うが、しなくていいなら無理にすることもないだろう。って、よほど鬱がひどくなったらいきなり書くかもだが。
前作はストレスの軽減のためだけに書いたので、キャラに全く思い入れがなかったが、こちらはみんな良いキャラになったと思うので、気に入っている。特にブラッド一号は少女キャラからショタに変えたのが功を奏し、かわいげのある奴になった。自分の傾向として、女性を主役にしたりメインにすると殺伐としたものにしかならない、というのがある。ここ十年ほどで、それがよく分かった。親との関係を舐めてはいけない。それは基本であり生涯影響する。ホラーだからキャラが怖くていいと言っても、書くうちにつまらなくなってやめたくなるようでは意味がない(今作は完結するまで一年近くかかっている)。なので、百合要素などのある「女だらけの萌え系みたいな作品」は、これが最後になるだろう。
次回作がありましたら、そのときはよろしくお願いいたします。
戦争の親玉 ブラッド一号の花嫁 闇河白夜 @hosinoka
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