概要
おへそは大事なんだよ、鳴くん。
「おへそは大事なんだよ、鳴《なる》くん」
高校生の鳴が一つ上の先輩、窓に雨が打ち付け雷も光る中、水涼と同じ部屋で静かに本を読んでいると、彼女がふとそう言った。困惑する鳴をよそに話し続ける水涼の話をまとめると、臍は大事なものだから取られてはいけない、ということらしい。つまり——
「……かみなりこわい」
とのことだ。チワワのように震える水涼にため息をつく鳴は、彼女に言えないある秘密を抱えていた。
高校生の鳴が一つ上の先輩、窓に雨が打ち付け雷も光る中、水涼と同じ部屋で静かに本を読んでいると、彼女がふとそう言った。困惑する鳴をよそに話し続ける水涼の話をまとめると、臍は大事なものだから取られてはいけない、ということらしい。つまり——
「……かみなりこわい」
とのことだ。チワワのように震える水涼にため息をつく鳴は、彼女に言えないある秘密を抱えていた。