切なさを通り越した青春の痛み

幼馴染と恋という、ある意味ありふれたシチュエーションのストーリーですが、揺れ動く主人公の切ない心の動きが何故か胸に沁みて、その痛みが切々と伝わってくる作品です。
情景の描写が自然で美しく、それが主人公の心の揺らぎに繊細に寄り添っているようで、素直に読み進められる作品でした。
心の距離は僅か2メートル。
その2メートルが遥かに遠い。
果たしてその距離は縮まるのでしょうか。