第12話(最終話) 星が落ちるとき
暗闇の中、世界がゆっくりと静かに回転しはじめた。
二人の“ヒナ”の姿は消え、ただ漂う星の光だけがぼんやりと瞬いている。
そのとき――
どこからともなく、小さな声が聞こえた。
「ねえ……本当にこれで終わり?」
声の主は、見えないけれど確かに存在した。
「君たちはまだ、選ばれていない。誰も知らない“本当のヒナ”がいる」
闇の中に浮かんだ、最後の一冊のノート。
ゆっくりとページがめくられ、そこに記された文字はこうだった。
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『この物語を読んでいるあなたへ――
真実は、まだ誰も知らない。
だから、あなたがヒナになるのです。
さあ、扉を開けて。』**
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その瞬間、あなたの手が震えた。
ページの向こうから、冷たい風が吹き込んできた。
振り返ると、誰もいないはずの部屋の隅に、
真っ白なワンピースを着た少女がじっとこちらを見ていた。
笑っている。
でも、その笑顔はどこか――怖かった。
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「ようこそ、星を売る少女の世界へ――」
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画面が暗転し、静かな夜の風の音だけが残った。
星を売る少女 感想楽しみさん @kakumumumurugfujygjyfrhyijhn
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