第13話 キリ、錦天神にもどる・完

清水様のテストは合格。

「金髪自動おみくじ獅子舞キリよ。

合格だ。

よく危機管理。洞察力。

さすが天神のところの生徒は優秀だ。」

「俺様は合格?マサルどういうことだ?」

「キリ、今回は修学旅行で天神様がキリを錦の陣地から外に出された。

人間界でも修学旅行は単なる旅行ではなくて

学びながら学友と学校以外で行動を共にする。学びの一つだ。

天神様はキリが毎日真面目に人間達が神社にお参りにきて運試しのおみくじを引く。

運ぶのはキリだ。

運を運ぶキリへのご褒美かもな。」

「天神さんが俺様にご褒美?嬉しいな。

それに錦の神社の陣地から出たのは初めてだった。どれも興味深く、天神さんのことを

他の神様たちが知っていてくれたことがうれしかった。

それに物知りだ。話がおもしろい。

みんな天神さんを褒めていた。

自分のことのように言われると嬉しかった。

帰ったら一番い報告したい。」

マサルが「それがいい。」

清水様も「帰ったら天神によろしく伝えてくれ。獅子舞キリよ。」

「はい。そうします。清水様、今日はありがとうございました。良い勉強になりました。

ところでさっきシカに食べられた神様達はどうなったのですか?」

清水様はにっこり「もう。いませんよ。

こうやって神様も人間達もみんな、時々淘汰されるのです。ホホホホ。」

「清水様、それはそれは、少しコワい気がしますが、お世話にありました。またいつかきますね。では清水様、お元気で。」

「ありがとう。獅子舞キリよ。」

そうして水の清水様は姿を消した。

「マサル。フウマ。リキ。今日は本当にありがとう。たくさんのはじめましての出来事を見ること経験ができたよ。

楽しかった。また次回会えることを楽しみしてるぞ。ありがとう。」

僕らは清水様の陣地を出た。

マサルが「キリ。そろそろ時間だ。

ここでお別れだ。」

俺様は「もう少し、一緒にいたいが天神さんや狛犬さん、丑さんたちも俺様のことを待ってる。

それに俺様がいないとおみくじを待っている人間達が困るかな。

自動おみくじがいつまでも故障中だと困るしな。

帰るぞ。ほんと楽しかった。ありがとう。

それに俺様だけじゃなくて都のあらゆる神様達の仕事もわかったし。今日は本当に勉強になったありがとう。

もっと話したいがもう、行くよ。ありがとう。みんな。」

フウマが「キリ、これを持って行ってくれ。」フウマは招き猫の書いた紙をくれた。

「これは、もしもの時に使うんだぞ。

お金として使える。」

「ありがとう、フウマ。」

リキは俺様に抱き着き「俺様はパワーを渡すぞ。力がいる時は俺様リキの顔を思い出してくれ。力が出せる。」

「ありがとう。リキ。」

マサルが「自分のカラダの羽根。ヤタガラスの羽根を1枚抜いて俺様に渡した。

「この羽根は、ヤタガラスの仲間の証だ。

熊野に来るときにはパスになる。

大切な仲間だけに渡す羽根だ。」

「ありがとう。マサル。大切にするよ。

じゃあ。みんな元気で。ありがとう。」

俺様はヤタガラス3人に手を振り、清水様の坂を駆け下り急ぎ、錦の天神さんの所に戻った。

「ただいま。天神さん。狛犬さん、丑さん。

いま、帰りました。」

俺様は手に清水様の紙をお土産に本殿に走って行った。

俺様の自動おみくじキリは今日も元気におみくじ運びます。

        ・・・・・俺様の修学旅行はおわり・・・・・完

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

天神様の金髪獅子舞キリ 京極道真   @mmmmm11111

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ