海の色

子律

海の色

私に海は白く映る

わたあめのように優しく白い


濡れた砂浜も反射して

雪より白い銀世界


さっき邪魔をした頭痛さえ

と共に海は浄化する


流木に座り海を見て

浮かぶ人はただ貴方だけ


触れられない

見えもしないし掴めない

貴方と同じく届かない

水平線の向こう側


貴方は何を感じますか

寄っては引いてを繰り返す

ただの波に揺れる私に


私の詩が美しいのは

貴方の心が麗しいから

私の言葉が優しいのは

貴方の声が澄んでいるから


「そこも含めて素敵だよ」

貴方は本当にずるい人

こんなにも人を想ったまま

詩を綴るのは初めて


腰が痛くなってきたので

今日はそろそろ帰ろうと思う


貴方にはまだ触れられないけれど

心と声には触れさせて

会って言葉には出来ないけれど

綴る時くらい素直にさせて


愛しています

心からただ貴方だけ


私が青く見えたのなら

貴方には海は何色に見えますか

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海の色 子律 @kor_itu-o

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