作者あとがき(BGMについて)で語られているように本作は初音ミクが主要キャラの一人として出ている。 ネタキャラとしていじられることも多いが、本作でのミクは人類の保護者、主人公である少女にとっての導き手として描かれている。 人類の敵(エネミー)の正体に関しては最後まであかされないが、虚空牙やヴァジュラに近い存在なのかもしれない。 そんな敵にミクがどう立ち向かうか、人類は、主人公は生き残れるのか。興味がある人は読んでみて欲しい。 無理のない設定、読みやすい文体、キャラの魅力で、最後まで引っかかるところがなく読むことが出来る。
世界から疎外され自分の居場所を見つけられずにいる少女。宇宙空間で際限のない戦いを続けている人型AI兵器。この二人の視点で交互に描かれるこの物語の展開は、スローだ。最近の流行からしたら、スローすぎるくらいに。しかし、この作者はあえてスローに書いているようにも思える。どこまで行っても静かで変化の少ない宇宙を舞台にした物語と、とてもよくマッチしているのだ。ゆっくりと丁寧に描かれた救いの物語は、きっと読者の心に快い何かを残してくれるだろう。
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