第4話 ライブハウス

音楽と色のシンクロは、ライブハウスの醍醐味だ。

激しいビートに合わせて照明がフラッシュし、静かなバラードが流れると柔らかな光が会場を包む。

色の変化が音楽の感情を増幅し、観客の心を揺さぶる。

音と光の完璧なコラボレーションが、ライブハウスを特別な場所に変える。


さゆはその夜、ギターを手に歌っていた。

まるで最近の不可思議な出来事を自分から振り払うように。



嵐の中でも揺るがない

強い意志が私を導く

涙を越えて、笑顔を探す

希望の光が私を照らす


私は恐怖には負けない

どんな苦しみも耐えてみせる

勇気が私を導く光

夢は私の心の中



彼女のライブは喝采の嵐の中で幕を閉じた。観客は最後まで一瞬たりとも目を離さず、彼女のパフォーマンスに引き込まれていた。ステージ上での情熱的な演技は心に響き、多くの人々に感動を与えた。


ライブの後、高校からの親友の小口ちあきが、さゆのもとに駆けつけてきた。


「よかったよー、さゆ!なんか今までで一番輝いていたわ!」


「ありがとう、ちあき・・・」





ライブの後、さゆ達はちあきと共に、複数人でレストランで打ち上げを兼ねて、食事をした。


「本当にすごかった、さゆ。何かあった?」


「いや、別に・・・」


「・・・・・」


しばらくして、ちあきが口を開いた。


「星野やすはの件・・・知ってる?」


さゆはハッと目を見開き、口に運ぼうとしていたパスタの手を止めた。


「変死体・・・だって・・・・」


「なんでも・・・・」


「・・・河原で衰弱死していたそうよ」


「・・・・・」






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インフェクテッド 黒煙 @maruyasu1984

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