辿り着きし神髄
そうざ
Get to the Essence
「作家の
今、大振りな
インタビュアーは畏まり、神妙に問い掛ける。
「遂に神髄を極められたのでございますね?」
「左様。
洋の東西を問わず数多の賞賛を勝ち得、既に不動の地位を築いた老仏師である。その彼が、老いて尚
「
「ほぅ」
「故に、ここを
「はぁ」
「いざ……」
鑿と木槌との鬼気迫る躍動は瞬く間に木肌を削ぎ落とし、年輪の核へと微塵の
「老いて、行き着く処は……
大小様々な木片が散華の如く辺り一面に降り積もると、つい先刻まで武骨な木塊に過ぎなかった伐り株が真の姿を
それは、天を衝かんばかりに凛として屹立する
法悦の
「題して『往時の夢』……画竜点睛には焼き印を用い、〝アタリ〟と記す……」
インタビュアーは飽くまでも畏まり、自らの方寸の声を言葉にする。
「〝アタリ〟は、彫らないんだぁ……」
辿り着きし神髄 そうざ @so-za
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