馬が駆け、風が草を揺らす大地で…

読了したので書きます。

世界観は他とは異なりモンゴルを想起させる騎馬民族の風習が色濃い世界。
広大な草原を馬を始めとする動物たちが駆け、風に揺られる草と何処までも広がる青い空をイメージしたくなる場所が広がります。

モンゴルの文化と言えば基本的には「家族」を中心とするもの。家族を構成する者には必ず役割が与えられる。主人公である惣三郎の目線で読んでみると普段は目にすることが滅多にない彼らの息遣いを感じることができます。動物たちの世話、市場の賑わい。1つとっても違う雰囲気です。

しかし、「家族」を中心にするということはアイデンティティに関わることを余儀なくされます。自分の生まれ、起源というのはここと密にあるわけです。

故郷を追われる形でやって来た惣三郎は自らの運命に決着を付けられるのか?

そして、三姉妹との結末は?

最後に、今回は自主企画への参加ありがとうございました!

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