概要
ただ私は貴方の背を、灰を追いかけて。
冬月夜空(ふゆつきよぞら)は憧れる。あの夜空に。あの暗闇に。
2025年7月5日。ある夏の訪れを感じる日。開け放した窓から外を眺める。
時刻は深夜。部屋ではカチカチという時計の針を刻む音だけが満たす。
東京。郊外。その一角。
その日、少女は此処ではない何処かを望んだ。それこそ、誰も自分の事、いや名前すらも知らず生きていける場所へ。その願いが突如として叶ったのか、目を覚ますと見覚えのない海岸。そこで目覚める。不思議な事に、足元には灰。それは私に付きまとうかのように軌跡を描き始める。
これが何を意味するのかは分からない。なにより、自分がどうなったのか分からない。分からない事ばかり。けれど、別に。
「どうでも良い」と。
当の本人はお構い無し。それどころか、その灰を見て「なんだかふわふわ
2025年7月5日。ある夏の訪れを感じる日。開け放した窓から外を眺める。
時刻は深夜。部屋ではカチカチという時計の針を刻む音だけが満たす。
東京。郊外。その一角。
その日、少女は此処ではない何処かを望んだ。それこそ、誰も自分の事、いや名前すらも知らず生きていける場所へ。その願いが突如として叶ったのか、目を覚ますと見覚えのない海岸。そこで目覚める。不思議な事に、足元には灰。それは私に付きまとうかのように軌跡を描き始める。
これが何を意味するのかは分からない。なにより、自分がどうなったのか分からない。分からない事ばかり。けれど、別に。
「どうでも良い」と。
当の本人はお構い無し。それどころか、その灰を見て「なんだかふわふわ