蠱毒の後宮妃

帝の子を宿した妃が、謎の蠱毒によって命を落とした──。

真相究明の任を命じられたのは、呪いなど信じない冷遇され続けた不遇の皇子。

手を組んだのは、毒虫を愛し未来の断片を垣間見る力をもつ風変わりな蠱師見習いの妃だった。


礼をわきまえぬ妃の物言いに苛立ちながらも、皇子は彼女と共に調査を始める。


禁術は本当に働いたのか。もしそうなら、誰が、なぜ。


陰謀渦巻く後宮で、蠱毒の闇に挑むふたり。
やがて芽生える想いは、禁じられた恋となるのか──？


怪異とミステリー、そしてほろ甘い恋。
中華後宮怪異ロマンス。