第10話 あの一言が、私をここまで連れてきた


世間はコロナ禍となる。




当時お世話になっていた方が独立し

銀座でオーナーとしてお店を出す事となる。








「お店を出すから付いてきてくれない?」









-「はい。」

即答だった。







実はこの男性は私に

「明日から来なくていいです」

と以前クビ宣告を伝えてきた黒服さん。







19歳の出来損ない私を

ホステスへと成長させてくれた人物。





夜の世界は

失ったものもとても多かった。

決して楽しいという世界ではなかった。



それでも魅力はたくさんで

私の苦難を一緒に乗り越えてくれた存在。




私は必ずそのお店を成功させたかった。

ほんの少しでも恩を返したかった。





そこから

“NO1”というこだわった気持ちを放ち


-お店の為にできる事を精一杯したい

そんな気持ちへと変わっていった。

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銀座で生きた14年ーホステスして、女として一 @mogumogupanda

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