概要
忘れていた遠い日の記憶から始まる物語
(『異聞蒼国青史』「圭徳の記」の改稿版です。)
穏やかな青い海と厳かな蒼い霊山に護られた蒼国。大国に挟まれながらも永く続くその小国は、三家の王族により治められていた。
王族の一つである夏家の長女範玲は、耳が良すぎるため音の多い外の世界には馴染めず、生まれてからずっと引きこもって暮らしている。そのせいで範玲は、病弱、醜女、陽の光を浴びたら角が生える……などなどあらぬ噂を立てられていた。
その範玲、実は耳が良すぎること以外にも、優れた記憶力と、もう一つ、特殊な能力があった。
ある日、夏家当主である兄に託された手紙を都で一番の大店である喜招堂に届けるために、妹の理淑と共に初めて屋敷の外へと踏み出すことになる。
喜招堂で出会ったのは、冷たい瞳の謎多き美形商人と追われる若き禁軍将軍だっ
穏やかな青い海と厳かな蒼い霊山に護られた蒼国。大国に挟まれながらも永く続くその小国は、三家の王族により治められていた。
王族の一つである夏家の長女範玲は、耳が良すぎるため音の多い外の世界には馴染めず、生まれてからずっと引きこもって暮らしている。そのせいで範玲は、病弱、醜女、陽の光を浴びたら角が生える……などなどあらぬ噂を立てられていた。
その範玲、実は耳が良すぎること以外にも、優れた記憶力と、もう一つ、特殊な能力があった。
ある日、夏家当主である兄に託された手紙を都で一番の大店である喜招堂に届けるために、妹の理淑と共に初めて屋敷の外へと踏み出すことになる。
喜招堂で出会ったのは、冷たい瞳の謎多き美形商人と追われる若き禁軍将軍だっ
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!その耳は思いと誰かの覚悟とを繋いでいく
穏やかな青い海と厳かな蒼い霊山に護られた小国。その名を蒼国と言い、正式には青蒼国という。
その国で生きる女性、範玲がこの物語の主人公です。
題名にもあるように範玲は「引きこもりひめ」。
王族の一つである夏家の長女として生まれた範玲は耳が良すぎるが故に外に馴染むことが出来ず、引きこもって暮らしていたのです。それ故に範玲にまとわりつく噂はよろしからぬものが多いのです。
耳が良すぎる。たったそれだけにも聞こえるその能力は範玲を苦しめます。部屋から部屋へ。その先までも聞こえる耳は良すぎるというには凄まじい能力です。故に彼女の身体には大きな負担がかかってしまうのです。
そんな耳が良すぎる範玲は夏…続きを読む