概要
その秘密クラブは、優しく君を蝕んでいく。
東大生の弟から逃げるように北国の大学へ来た僕。孤独な日々の中、漫画好きの少女・宗像千織と出会い、僕らは急速に打ち解けていった。弟とも分かち合えなかった趣味の話ができる、心地よい時間。しかし彼女は、誰も知らないマイナー漫画を愛する者たちの秘密の集まり『あったか漫画クラブ』に興味を持ち始める。ネットで見つけたのは「血で血を洗う抗争劇」など不穏な噂ばかり。僕の心配をよそに、彼女はクラブに入り、そして……忽然と姿を消した。僕の知る彼女はもういないのか? 大学に潜む奇妙で危険なサークルの正体とは? 喪失と再生を描く、新感覚学園ダークミステリー。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!『あ行』の音だけでこのバリエーション! こ、これは面白すぎる……!!!
途中で出てくる名称の数々に、もう楽しさが大爆発しています。
「あったか漫画クラブ」という謎のクラブの存在を知らされた主人公。
そのクラブは一体どんな活動をしているのか……。
「そんな漫画あったか」というような漫画を扱うらしいという。「あったか」という言葉の解釈の仕方がまずとてつもなく面白い。
でも、本作はそれだけでは終わらず、どんどん畳みかけていきます。
「さったか」、「かったか」、「たったか」と、他にも多様な漫画クラブが存在していることが判明。
個人的には「たったか漫画クラブ」の存在が、「なるほど!」と思わせる以上に、妙なほのぼの感があって大好きでした。
この圧…続きを読む - ★★★ Excellent!!!語尾に❤︎とかつける女わ!!!
いやあ、くじら先生の文学に触れるのが久しぶりだったのですが、
冴えておられますな!!
なんだか夢のような希望をチラつかせてきて、結局待っているのはかったりい現実!!
最高です。
主人公は、弟にコンプレックスを持ち、東京から遠く離れた学校に入学した内気な男子。
クラスミーティングの時に、雑誌の漫画を隠れみていたところを『彼女』にみられ、
声をかけられた。
彼女は、漫画を愛するあまり距離感がバグってらっしゃり、
主人公もそんな彼女のことを「可愛い」と感じるようになっていくが……。
と言うお話。
なんだか、本当にこう言う女の子、たくさんいるんですよね。
私は演劇界隈に多いタイプな…続きを読む