途中で出てくる名称の数々に、もう楽しさが大爆発しています。
「あったか漫画クラブ」という謎のクラブの存在を知らされた主人公。
そのクラブは一体どんな活動をしているのか……。
「そんな漫画あったか」というような漫画を扱うらしいという。「あったか」という言葉の解釈の仕方がまずとてつもなく面白い。
でも、本作はそれだけでは終わらず、どんどん畳みかけていきます。
「さったか」、「かったか」、「たったか」と、他にも多様な漫画クラブが存在していることが判明。
個人的には「たったか漫画クラブ」の存在が、「なるほど!」と思わせる以上に、妙なほのぼの感があって大好きでした。
この圧倒的なワードセンスの奔流。是非とも堪能してください! 楽しすぎます!!!
いやあ、くじら先生の文学に触れるのが久しぶりだったのですが、
冴えておられますな!!
なんだか夢のような希望をチラつかせてきて、結局待っているのはかったりい現実!!
最高です。
主人公は、弟にコンプレックスを持ち、東京から遠く離れた学校に入学した内気な男子。
クラスミーティングの時に、雑誌の漫画を隠れみていたところを『彼女』にみられ、
声をかけられた。
彼女は、漫画を愛するあまり距離感がバグってらっしゃり、
主人公もそんな彼女のことを「可愛い」と感じるようになっていくが……。
と言うお話。
なんだか、本当にこう言う女の子、たくさんいるんですよね。
私は演劇界隈に多いタイプなのかと勝手に思ってたのですが、
どうもそうでもないらしいですな。
ほんとこの先生は女子を書かせるのがうまいと思います。
ご一読を!!