絢爛の学舎で仮面舞踏士たちは踊る
- ★★★ Excellent!!!
最新話まで追いついたので書きます。
ストーリーについてはあらすじ、他の方のレビューにお願いします。あくまでも、見どころを紹介しようと思います。
まず、骨子となる魔法なのですが、これが丁寧に設定が作られています。特に属性の設定もさることながら、理論や魔法を使う際の構成に拘りを感じました。
次に学舎と街の情景です。授業の風景が存在するのは珍しくないのですが、本作における魔法とは純粋な力や技術を指し示すものではなく「文化」の面が強く押し出されてます。よって、講義の名称も設定されており、「文化」という立ち位置がより強くなっています。
そして、最後はあらゆる組織の諜報員が潜り込んでいる可能性がある場所が舞台となっているところです。強く出ているところであるのでここは外せません。
ネタバレになることは書けませんが、誰が味方で誰が敵なのか分からない中で繰り広げる日常はやはりスリリングで読み応えがあります。
長々と書きましたが、『ハリーポッター』のように底の底まで設定が練られた骨太の魔法物作品をご所望の方に、一風変わったスパイものを求める方にもオススメの一作です!!