弥生に咲いて散るが桜なら、卯月に咲くは藤の花房。しかと絡みつき、雨に濡れつつも紫の花をみのらせるその姿は、散るを許さず。しがみつき、伸び続けよと諭すように、冷たい青と温かい赤の混じった色を映えさせる。あまりに美しい紫色の一カット。
藤の花は、控えめに謳う。甘い匂いに、士は何を思う。
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