雨音に喘ぐ柔肌〜箱入り娘を自宅へ連れ込んで〜

梅雨の東京、下町の神社で開かれる夏祭り。フリー写真家の怜央は、カメラを手に自然な瞬間を追い求めていた。そこで出会ったのは、茶道家の娘・刹那。着物姿で佇む彼女に惹かれ、怜央は思わずシャッターを切る。偶然のきっかけから言葉を交わした二人は、怜央の自宅で珈琲を囲む時間を共有する。エチオピア・イルガチェフェの香りが部屋に漂う中、彼らは互いの心に触れ合う。
翌日、再び訪れた刹那。雨音が響く部屋で、彼女は見合いを控えた自身の境遇を打ち明ける。自由を渇望する刹那と、彼女に惹かれる怜央の距離は縮まり、やがて抑えきれない想いが溢れ出す。