美しきアルテア。研ぎ澄まされた剣の果てに、かの人を想う。

女性主人公の王道のファンタジーです!!
当たり前ですが、主人公のアルテアが贔屓で神が何物も与えたかのような人物となり描かれております。

「悪いことはダメだよ」と最初はごろつきに説教を垂れるほど愛らしいキャラかと思いきや、冒険を進めていく上でどんどん事件に巻き込まれていく。
彼女が求めるのは今までであった一番強い銀髪の剣士。物語は彼女が銀髪の剣士を探している間に起きるエピソードなのですが、
ここで出会うキャラ達もぽっと出た感じではなく非常に丁寧に描かれている。
ミロとお姉ちゃんのシーンは途中でも出てきますが、アルテアのやさしさを感じる名シーン。
女性キャラに対するアルテアさんの態度がややユリっぽくてちょっとドキドキします。
ごろつきやいけない子には容赦なく鋭い剣戟がぶっ飛んできて痛快です。
バトルシーンの描写は一撃必殺が多いものの(アルテアさんが強すぎる)これが、今後強敵と相まみえた時にどう変わっていくのか非常に楽しみなシーンのひとつ。
アルテアさんが受けた傷はごくわずか。髪の毛が数本落ちた程度の細かい描写がどういう戦いだったのかを余韻で残していくのがまたエモい。

もうひとつの見どころは作者様の「飯テロ」
これが非常に恐ろしいところで、ふとごはんシーンが出てくると読者は空腹ゲージを確認すべし。料理描写がとにかくうまいので、本当に空腹で拝読すると悲しい結末に襲われますのでそこだけは要注意。

よく食べて、よく寝て、優しくて強くて美人でかわいくて明るく気品があり、ダンスも剣も完璧。彼女の伏線は少しずつ冒険と共に語られていくのでしょうが、その冒険の先まで共に追いかけたくなる…そんな不思議な美しい女性アルテアの冒険譚です。

一話一話が短く丁寧にまとめられているので止めるタイミングが難しいのですが、非常に読みやすいテンポと魅力的キャラにあふれております。お勧めです。

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