概要
プロボクシングに青春の全てをかけた15歳の青年2人の物語。全7章
二〇二三年三月、中学を卒業したばかりの十五歳の二人の青年、ベンタこと東弁太一(とうべんたかかず)と、分銅海斗(ぶんどうかいと)。見ず知らずの二人。
ベンタは故郷の和歌山県から、分銅海斗は岩手県から、千葉県松戸市にある「徳川ボクシングジム」所属のプロボクサーになることを目指しそれぞれ上京した。
ベンタは中学に入って間もなく父の会社が倒産。さらに不幸が重なり父を病気で亡くす。
ベンタを小一から指導してくれていたバスケットボールアカデミーの巻川コーチに将来の進路を相談する。巻川の友人でスポーツ新聞の記者をしている吉村から、知る人ぞ知るある有名な元プロスポーツ選手だった人を紹介される。
現在は千葉県松戸市でボクシングジムを経営している元世界フェザー級チャンピオン徳川万世だった。
ベンタは故郷の和歌山県から、分銅海斗は岩手県から、千葉県松戸市にある「徳川ボクシングジム」所属のプロボクサーになることを目指しそれぞれ上京した。
ベンタは中学に入って間もなく父の会社が倒産。さらに不幸が重なり父を病気で亡くす。
ベンタを小一から指導してくれていたバスケットボールアカデミーの巻川コーチに将来の進路を相談する。巻川の友人でスポーツ新聞の記者をしている吉村から、知る人ぞ知るある有名な元プロスポーツ選手だった人を紹介される。
現在は千葉県松戸市でボクシングジムを経営している元世界フェザー級チャンピオン徳川万世だった。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!雨の松戸から世界のリングへ、真っ直ぐな友情と努力が読後も胸を打つ強さ。
『ベンタ』は、序章で有明コロシアムの前日計量と記者会見を提示し、世界が注目する2人の20歳を先に見せたうえで、5年以上前の松戸と和歌山、岩手へ時間を戻していく。結果の重みを最初に置き、その背後にある日々の積み重ねを追わせる構成が、読み手の視線を自然に定めている。地名や交通、街の空気を丁寧に積む書き方は、現場報告のような手触りを生んでいた。
雨の松戸中央公園で、村木トレーナーに言い返してジムを飛び出したベンタを海斗が見つけ、肩に手を置いて落ち着かせ、結局は背中を押して一緒に戻ろうとする場面が印象に残る。慰めが説教にならないのは、海斗自身にも震災で家族を失い祖父母と妹を支える事情があり、言…続きを読む