隙間から。

六角

こんにちは

こんにちは。

まず、私のことを見つけてくれてありがとうございます。

えっと、そうですね。

あっ、ちょっと待ってくださいね。メモメモっと。えーと、どこやったかな。

あっ、あった。

お待たせしました。

じゃあ、早速始めさせて頂きますね。

まず、私の言うことをしっかり頭で想像してください。これは必ずお願いします。もし、別のことを考えそうになったら、そのスマホ?まあ、電源を落とすか、画面を隠すかして、画面の光が漏れないようにしてください。今はまだ大丈夫です。始まったらお願いします。これは必ずです。必ず守ってください。それ以外なら、まあ、少しは大丈夫でしょう。

あっ、ごめんなさい。まずこっちだった。私の声は聞こえてないですよね。そりゃそうか。文章ですものね。じゃあまずそこから。誰でもいいのであなたの付近にいる人。実在する人の声で私の声を再生してください。これをしないと、意味ないですから。破っても、別に大丈夫ですが、そうすると何も起きないだけですから。著名人とかはやめてくださいね。あと、顔を知ってる人でお願いします。だからネット友達のとかはNGです。友達か、家族か、とりあえず、あなたが知ってる人でお願いします。まあ、思いつかないって言う人は、LINEの1番上にいる人の声にでもしてください。

じゃあ、さっき言ったことはちゃんと守ってくださいね。

私の声をあなたの知人の声にすること。

私の話すことを想像すること。

もし、想像が途絶えそうになったら画面を消すこと。

想像はできるだけ細かくすると成功率上がるのでがんばって見てください。匂いとかも想像できるといいですね。あと、すいません追加追加で、もし文書の表現が大雑把で何個か想像出来る場合はどれでも大丈夫です。想像することが重要なので。でも、ずっと迷うのはなしですよ。迷う場合は、画面を閉じてください。

じゃあ、これで説明は以上です。質問は、できないですよね。もし分からないところがあったら、これ以上読むのやめてください。じゃあ、行きますよ。ちょっと念の為改行いれて、見えないようにしておきますね。ここからは必ず今のルールに従ってください。お願いしますよ。あっ、私はこの件に関して一切責任を取らないってのは言っておきます。じゃあ行きます。























ほんとに?大丈夫?おーけー。行きます。



























あなたは今、家の玄関に居ます。室内です。




では、玄関を開けてください。




開けると、いつも通りの景色が見えますね。




その景色がどんどん変わって行きます。




景色がぐにゃぐにゃ。ぐにゃぐにゃに崩れていきます。




すると、あなたはいつの間にか草原に居ます。




振り返っても、さっきいたはずの家はありません。




草原の草がどんどん伸びていきます。




伸びていると思ったら、実はあなたが小さくなっていました。




さあ、あなたは今、自分より背が高い草に囲まれています。




前方からダンゴムシが来ました。




あなたは実は人間じゃなくて、地面に落ちた花びらでした。




ダンゴムシがあなたを食べます。




とても痛いです。




でもダンゴムシの口に入るともう痛くありません。




ダンゴムシの口を通って、お腹を通過して、さあうんちになりました。
































ストップ!!!もう想像しなくていいですよ。今のは練習です。すいません。さすがにいきなりね。本番とは行きませんよ。でもちょっと難しくなかったですか?今のをクリア出来たなら、本番も行けるはずです。想像さえ出来ればいいんです。ダンゴムシのお腹の中とか知らなくていいですからね。想像です。大事なのは、イメージすること。できるだけ細かくってだけで、リアリティは求めてないですからね。あっ、別に上の文章は、特になんの意味もないので戻って見に行っていいですよ。

この練習では、簡単な想像、サイズの想像、自分が別のものになってしまう想像、全く知らない場所の想像。ここでダンゴムシの中は温かいとか想像できると、素晴らしかったですね。温度とか匂いとか、もし今回できてなかったら本番では意識してみてください。私にはあなたを止めることはできません。なので、今の練習で、ルールを破ってしまった方は本番は行かないでください。あっ、別に私の声を知人の声にしなければ、本番の文章も見てもいいですが、やめてくださいね。ちょっとでもあなたが文章の途中で知人の声を想像しちゃったら、ね。じゃあ、次こそ本番です。ルールを確認しましょう。


私の声をあなたの知人の声にすること。

私の話すことを想像すること。

もし、想像が途絶えそうになったら画面を消すこと。


じゃあ

いきます

























あなたは今道路の車道の上にいます。




車道の真ん中です。




一本道です。




車はありません。




人もいません。




周りには10階建て以上のビルがみっちりとたくさん建っています。




あなたは車道から、歩道に歩いて向かいます。




ビルとビルの隙間は10cmあります。




あなたはその隙間をのぞきます。




何もありません。




頭まで入れましょう。




もう抜こうとしても抜けません。




どれだけ頑張っても抜けません。




5時間経ちました。




さらに10時間経ちました。







まだ抜けません。







助けてとあなたは叫びます。







叫びすぎてもう声が枯れてもう出ません。







さあ、隙間の奥から誰かが近づいて来ています。










私です。あなたではありませんよ。










今話してる私がそこにいました。









いえ、私では無いです。
















本当は誰なんでしょうね。






































ストップ!終了です。もう想像しなくていいですよ。良かった。これを見てるってことはまだ、大丈夫なんですね。ふう。ヒヤヒヤしました。じゃあ、また、なにか機会がありましたら、どこかでお会いしましょう。

さようなら。



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