悪い夢。だけどとても美しい夢の物語です。青い空に伸びる高い塔からパラパラと落下する人びと。様々な職業者。すべてのイニシャルの人物が分け隔てなく等しく宙を飛び落ちてゆく。観客は、いつも満員。死はいつだって、娯楽に仕立てられますから。その幻想からのがれられない主人公は、夢の回数を数え、そしていまの夢から醒めないことに当惑します。さてさて、これはどういうことなのでしょう?怖く美しく、奇妙な世界を垣間見る体験です。どなた様も楽しめること請け合いです。ただ、その世界から帰ってこられたら……ですけれども。
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