概要
夢、うつつ
生きることにつかれた男が、或る機械を手に入れた。
曰く、一度記録した夢を見続ける事が可能な装置らしい。過去の記憶、フられた記憶を偶然夢に見た彼は、戯れに過去を変えようと足を進めてしまう。
そうして、現実は壊れていく。
曰く、一度記録した夢を見続ける事が可能な装置らしい。過去の記憶、フられた記憶を偶然夢に見た彼は、戯れに過去を変えようと足を進めてしまう。
そうして、現実は壊れていく。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!過去への波紋、未来への波及。
ある一点の悔いがあった主人公は、とある機械の試運転を行うことに。
機械は過去に見た夢と同じものを「寸分違わず」再現する。
順調に見える機械の挙動だったが、主人公のとある決断が異常を引き起こし……
・
ぞっとする話。
繰り返される夢(9回)に妥当性を持たせつつも、主人公の行動一つで実に機械的な、情感の欠片もない変化が描かれるところが、タイトルを示しているようで良かった。
余談ではあるが、人は夢を速やかに忘却してしまうので、一夜だけでも複数の夢を見ているが、最後だけ覚えているという事象があるようだ。
この機械に再現してもらいたい夢はあるのだが、「そのシーンの前」に少し…続きを読む