呪術師の名家の娘でありながら、能力を持たない無能として虐げられてきた黒百合凛音。
家族から罵られ冷遇されながらも呪術の勉強は続ける凛音はある見つけた古い鏡を見た瞬間、地震が起きて意識を失う。
その後気がつけ凛音は、椿と言う名前の別人になっていたのです!
実は凛音が目覚めたのは、遥か昔の大正時代。
椿というのは、黒百合家のご先祖様の名前。つまり凜音は何らかの理由で魂がタイムスリップし、先祖である椿の体に入ってしまったのです。
これだけでも大変な事態ですけど、さらに残念なことにこの椿と言うのが大変な悪女で、前に読んだ本では悪さをした挙げ句鬼に食われたと書かれていました。
もしかしたら歴史通り、鬼に食べられてしまうかもしれない。
もちろんそんなの、冗談じゃありません。
ですが悪いことばかりではありません。凛音が飛ばされたその時代には、凜音の憧れの人もいるのです。
それが椿の姉の恵。
伝記によると恵は強い力を持つ術者として歴史に名を残すのですが、そんな憧れの人と姉妹になったのです。
歴史通り悪役ムーヴなんてする必要はありません。絶対に恵を幸せにすると、誓います。
大正時代を舞台にした、悪役令嬢転生ものと言える本作。
凛音も恵も実に健気な良い子で、姉妹になったこの二人推せます!
時を越えて摩訶不思議な運命を辿る、和風ファンタジーです。
代々続く呪術師の家に生まれながら、才能がなく、さらには義母や腹違いの妹に疎まれていたことから、酷い扱いを受けていた凛音。
そんな彼女は、なぜかある時魂が大正時代に飛び、そこで暮らしていた一人の女性に乗り移ります。
乗り移ったのは、呪術師の歴史に負の記録として残っている悪女、椿。彼女は鬼の封印を解くという大きな罪を犯した上に、挙げ句その鬼に食われて死ぬ運命にありました。
もちろん凛音は、そんなのはごめんです。鬼の封印を解くなど以ての外。それに椿になったことで、やりたいことがもうひとつ。
椿には恵という姉がいるのですが、実は彼女も呪術の才能を持たずに母親や妹の椿から虐げられるという凛音と似た境遇。しかし歴史では、その後才能を開花させ大成するとのこと。
そんな恵に憧れていた凛音としては、彼女を幸せにするお手伝いがしたい。
鬼によって破滅することもなく、恵が幸せになれるようサポートできる。凛音にとっては、素晴らしい人生プランではありませんか。
幸いなことに、椿の体になったことで呪術の才を身につけ、できることも大いに増えた。凛音では無理だったことも、椿ならできるはず。
……なのですが恵が幸せになるための第一歩である御曹司からの求婚が、なぜか歴史とは異なりなかったことに。しかもその原因を作ったのは凛音のせい!?
自分自身と恵のため。幸せな未来を掴むことはできるのでしょうか?