概要
ぼくとミヨシ君とメタ小説
「もしだれかが若いころ一ポンド盗んで、それを元手に巨万の富をきずいたとすれば、いったいいくら返済すべきだろう……」
――ジェイムズ・ジョイス『若い芸術家の肖像』
――ジェイムズ・ジョイス『若い芸術家の肖像』
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!小説の持つ誠実さとは
いくら「おもしろく」ても、「好きになれない」小説はいくらだってある。誰かに読んでもらったり、「発表」を目指した瞬間から「相手にどう思われるのか」という相対的な価値観を、自分だけのものだった「小説」に付与してしまう。
告解室での懺悔と、完全に同じにはなりきらない理由には、そこに、聞く実体(ときに権力をもつ組織だったりもする)が複数存在してしまうという致し方のない構造もあると思う。
でも、
「どんな小説家でいたいですか?」
そんなことを尋ねられるとき、
わたしはまだ、小説家になったとはいえないけれど、この先も書くのであれば、と前置きをした上で、
「自分に対しても、読者に対しても、誠実に…続きを読む