知れた熱

椿生宗大

あるべき恋慕

曇り空をカーテンで追い出すと

部屋にはただの二人が残る

横たえられた自分に正対するこの人との

いつか間違った痕は

ベットの下に隠れている

右手に絡んだ長い髪の毛は

うねって離れてくれないから

今この場でボブくらいまで切り落として、と

言ってみたくなったよ

後になると煙がかかってたように思えてしまう

あの人の目は恋に媚びていた

僕は何をか言わんや

この先の空白に何かを描かずにいた

それだから

お別れの手紙が予定より早く届いたみたいだ

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知れた熱 椿生宗大 @sotaAKITA1014

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