主人公・潔良が怪異・楚唄に取り憑かれて〝書き換えられていく〟怪異譚。人智を超えたあやかしの考え方は人間には理不尽極まりないものですが、独占欲としてはまるでおもちゃを欲しがる子供のようでより性質の悪い無垢なる邪悪として描かれているのが素晴らしい。〝書き換えられる〟というものも読んでいてゾクゾクする。逃げられない、逃げられない……。良い作品です。
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