彼女はいったいいつから彼女だったのだろうか。言葉の端々から、彼女がソレであることはわかっていたんだ。けれど、やはり別れというものは温かくはないらしい。泡の花を咲かせて、甘いの香りがするバスの中で、愛しい彼女を見送った。その不透明の湯が、彼女の温もりであるかのように、両手でそっと掬って飲み下したんだ──。
バスボムから現れる女の子という不思議なお話。ひとときの素敵な一日をバスボムの女の子とはしゃぎ、遊び、過ごしていく。甘くて、不思議で、それでいて心がくすぐったくなる。でも、最後は切ない。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(179文字)
不思議な世界観ですが、とてもキレイな物語です。美しさを様々な言葉で描写する作者様の筆力に感嘆の声が漏れました。読み終えた後に切なく狂おしい感情が胸にあふれてしまいます。「これ……結末はどうなるの?」結末を知りたいような、怖くて知りたくないようなそんな気持ちになりながら読み進めました。ステキな物語を読ませていただきまして、ありがとうございました。