旦那様に義理チョコ
茶村 鈴香
旦那様に義理チョコ
チョコレートケーキは
もう焼かない
血糖値だの内臓脂肪だの
面倒なことになるから
ちょっとずつ食べてねって
フォルクスワーゲンデザイン缶の
出来合いチョコはあげたけど
チョコレート7枚溶かして
無塩バターと卵と少しの粉
低温で焼く ココア振りかける
そんな手間かけた年もあったね
ベイクドチーズケーキに
君の好きな『ジバニャン』の
棒チョコ刺した年も
写真撮って喜んでたね
今年バレンタインは金曜日
私は女友達と飲み会
君はきっと職場で飲み会
週末もお互い予定あるし
ずらしてディナーも多分ない
私はもう君を特別扱いしない
他に誰かいる訳じゃないけど
いつか戻るのかな はじめて
『くるみとチョコチップのクッキー』
あげた時の気持ちは
いつか戻るのかな 見返りなくても
なんでもしてあげたかった
あの時の気持ちは
旦那様に義理チョコ 茶村 鈴香 @perumi
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます