第20話




 お母さん、始発でお兄ちゃんのところへ行きます。

 色々迷惑掛けてごめんなさい。


 お母さんに内緒にしていたことがあります。

 お腹の子はお兄ちゃんとの子です。

 私は十二才からお兄ちゃんと関係を持っていました。

 最初は無理に、でも私はお兄ちゃんが大好きでした。


 お兄ちゃんに、この子を産みたいと伝えて来ます。

 難しいことは理解しています。

 もし、無事に産むことが出来たら、秋に生まれる子、白秋あきらと名付け育てたいです。


 本当にごめんなさい。

              朱夏

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滅びの季節 栗栖亜雅沙 @krsagscat

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